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2023.08.25

医師の多様な働き方をイメージする、メック講師による講演会を開催

去る2022年9月11日、メック東京校でメック講師4名による特別講演会を開催いたしました。
この講演会は「医師国家試験合格後のさまざまなキャリアを考える」と銘打って、医学生が医師国家試験合格後の自身のキャリアを考えるきっかけとしてほしい、というコンセプトで企画いたしました。登壇したのは、それぞれ強みを活かして活躍中の医師であるメック講師４名です。

・Dr.土肥
医学博士。日本オリンピック委員会（JOC）理事、日本代表選手団チームドクターなどを兼任。オリンピック、サッカーワールドカップなどに帯同。

・Dr.渡
内科の臨床現場に立ち、産業医としても活躍中。指導力は予備校のみならず大学でも高い評価を受けている。学生から絶大な信頼を得る「MEC臓器別講座」担当。

・Dr.宮田
医学博士。総合内科専門医、循環器専門医、救急科専門医、抗加齢医学専門医、産業医、労働衛生コンサルタント。藤田医科大学医学部客員講師。

・Dr.佐倉
基礎研究の道を歩んだ後メック講師となる。システム開発・データ解析なども行う。医療系ベンチャーや訪問看護経営も手掛ける。マネジメント論やレギュラトリーサイエンスなどを学ぶ社会人大学院生でもある。

“臨床医＋αの働き方”、“臨床医以外の道”を探すきっかけとなるような講演会というのは、多彩な講師が在籍しているメックでしかできない、との自負があり企画し、開催するに至りました。
講演会に参加してくださった医学生の皆さんの満足度も高く、講演会後のアンケートでは熱意あふれる感想やご意見をたくさんいただきました。
中には「スポーツドクターを目指している」や、ありがたいことに「メック講師になりたい」といった具体的なご自身の未来のキャリアを記載してくださった方もいらっしゃいました。
また、「医学部に入ったものの臨床医になることを悩んでいたので、佐倉先生のお話が心に響きました」というご感想もいただき、この講演会を開催した意義は間違いなくあった、と運営に関わった社員も達成感を得て終了しました。

近年は日本でもようやく個人のアイデンティティーや生き方、働き方の多様性を受容しようという機運が高まってきています。
働き方が多様化する現代、医師も同様に様々な働き方を選択できる時代となっています。
メックでは、医学生がこの先のキャリアについてしっかりと考えて自信をもって選択し、自分らしくキャリアを形成していくためのサポートとなるよう、今後もこのような機会の提供を続けてまいります。
2023年９月にも特別講演会第２回の開催が予定されておりますので、開催後にはまたこちらのサイト内でご報告させていただきます！

2023.08.25

医学生と病院・地域の架け橋 –シーメック自治体共同プロジェクト–

今年23卒でメックに入社しましたN澤です。
私は入社前に機会を設けてもらい、メックのSDGsプロジェクトのワークショップに参加しま した。入社してからもプロジェクトに参加しながら、SDGsやメック、グループ会社シーメックの事業やサービスについて勉強しています。その中で今回は、シーメックが展開している自治体との共同プロジェクトについてご紹介いたします。

⑴ 医療業界の問題 – 医師の地域偏在 –

現在の医療業界が抱える問題の一つとして、「医師の地域偏在」があげられます。
医師数自体は、医学部の募集定員を増やすなどの対策により増えているにも関わらず、初期研修から都市部での勤務を希望する医学生が多く、都市部の研修病院の充足率は年々高くなるのに対し、地方の病院は研修医の確保が難しく、その流れで地方での医師数は不足したまま、というのが現状です。この問題は、医師の働き方や医療そのものの質の低下など幅広い影響を及ぼす、深刻なものです。
シーメックではこのような「医師偏在」問題に着目し、医学生に対する研修病院探しのサポートと、研修医の獲得に悩む病院をサポートする病院コンサルティング事業を展開しています。そして、これらのサービスを展開していくなかで、 “医師不足に関する共通の悩み・問題”を抱える病院が各地域に点在していることがわかってきました。そこでシーメックでは、病院単体だけではなく幅広く「地域」にフォーカスすることで、悩み・問題を抱えるより多くの病院をサポートできるのではないかと考え、数年前から「自治体との共同プロジェクト」を始動させています。

⑵ シーメック×自治体との共同プロジェクト

シーメックでは各地の病院とのサポート関係を長年にわたり構築していますが、自治体との関係については、働きかけのできる余地がまだまだたくさんあり、それによりこれまで以上の関係性を構築できると考えています。
そのためここ1-2年は特に、自治体開催のプロポーザルに積極的に参加する、往訪して直接話をうかがう、などの営業活動を活発に行っています。その結果、各地の自治体との関係性構築が一気に進み、鹿児島県と県内病院のWEBページ作成で病院の魅力を広報し、愛媛県とは「医学生向けオンライン病院説明会」（説明会は終了）を開催するなど、自治体×シーメックのプロジェクトを多数展開するに至っています。このようなシーメックと自治体の共同プロジェクトは、地方の研修病院や地方そのものの魅力を知る機会のなかった医学生や、初期研修医の獲得に悩んでいた病院だけでなく、その地域に住む一般市民(患者)にも、医療環境の整備という形で恩恵をもたらすことができる、と自負しています。

⑶ サステナブルな医療業界を目指して

医療業界は医師偏在だけでなく、医師や医療従事者の働き方に関する問題も抱えています。
シーメックは、メックグループのミッション
「より良い医師を育み、医療の質向上に貢献する」
を念頭に、医療業界に点在する問題の解決に向けて挑戦し続けます。今後は、自治体×病院だけでなく、自治体×自治体という新たな魅力を発信する取り組みや、ニーズがある一方、キャリアの不安から研修医が志望しにくく数の少ない「総合診療医」に対するアプローチ、女性医師が働きやすい環境整備に向けた取り組みなど、多くの展望を描いています。
医師、病院、患者それぞれが、より良質で、高度な医療を提供し享受する環境を整えられるよう、それぞれを繋ぐ架け橋となり、持続可能で理想的な医療体制の実現に向けた様々なサービスを展開していきます。
シーメックの今後に、ぜひ注目してください。

2023.08.25

目指すはメック内での「相談所」!?
第二創業期の今、活躍する女性マネージャーにインタビュー!

当社のメイン事業である「医学生の教育支援」と「医師国家試験対策予備校」の両事業を支え、講師管理やカリキュラム作成、教材企画などを担当する企画部責任者であるK田さんに、キャリアについてのインタビューを実施しました。

-メックではどのようなキャリアを歩まれてきましたか？

K田：私は2月末に予備校部に入社、という予備校スタッフにしてみたらかなり無茶な時期の入社となったため、右も左もわからないままメック一の繁忙期に突入しました (2月医師国家試験、3月合格発表のため)。わからないながらも担当学生さんに寄り添い、合格/不合格の一喜一憂を共有できたことは、今の仕事にも繋がるとても貴重な経験となっています。
2年目以降は新設された企画部へ異動し、当初は主に予備校内複数名で対応していたカリキュラム作成や打合せ業務を、上司とともに一手に引き受けていました。そのうち総務や経理の手に余っていた業務や、テスト制作事業の新設・営業販促企画など、どんどん「とりまとめ」というような業務が増えていった結果、いつの間にか10年が経過し今に至ります。

管理職としてのキャリア。自身の目指す姿。

-キャリアアップされた経緯についてもお聞かせください。

K田：経緯はあまり覚えてないのですが、先ほどの回答の通りとりまとめの仕事が多かったので、各部署の思惑とか意見を極力多角的にとらえるように意識しつつ、偏りが無いよう軌道修正を促していくような発言をしていたら何となく……といったところでしょうか(笑)。
経緯としては「なんとなくここまできた」、なのですが、こうして管理職になってみると、自分は基本的には教えるより見て学んで、というスタンスではあるものの、メンバーに色々話をして、自分がやって見せて、その結果行動や意識を前向きに変えてくれたときにはとても嬉しく思いますし、難しさの中にもやりがいを感じますね。

-メック内で目指す姿はありますか？

K田：表現が難しいんですけど、あえて言うなら「悩める方の相談所」みたいなイメージですかね……？業務がうまくいかずに立ち止まってしまっているようなときは、相談してみてほしいです。「とりあえずあの人に聞いてみよう。話してみよう」とうまく使ってくれたらいいな、と。私ができる範囲でヒントやちょっとした提案をしてみて、その結果みんなが前に進んでくれたらいいなと思っています。

会社の目指すべきところ。そしてメックの良さとは。

-メックが何を目指していくべきかビジョンがあれば教えてください。

K田：ここ数年で、メックは少しずつボトムアップができるようになってきていると感じているので、今後はより中間層・若手層の意見を反映できるような環境が整っていったら良いなと思います。今も意見出しをしてくれているものの、すぐに反映できているわけではないので、出てきた意見を取り入れながら、より良い会社にしていきたいですね。

-最後にK田さんから見た「メック」の良さを教えてください。

K田：働く環境的には、「話しやすい空気」がどこの部署もあると感じているので、新しく入社された方でも構えること無く溶け込めるのではないかと思います。ここで10年働いてきて、年代・性別・役職等でコミュニケーションの壁を感じたこともあまりなかったですし、そこも良いところかなと思います。
それから、「医学教育」という、世の中の流れに大きく影響されることもなく、今後の展開も大きく広がる可能性のある業界で事業展開をしている会社として、社員一人ひとりが「自分たちの力でもっともっと良い会社にしていきたい！」と内に秘めた熱い思いがあるところもメックの良さではないでしょうか。会社の規模もそこまで大きくないので、全体も把握しやすいですし、社員一人ひとりが順調に力をつけていけば、会社全体を動かすようなことも実行していけるのでは。今はそれが一番の面白みだと感じてます。
個性豊かな社員が集まっているので、より良いコミュニケーションを取りながら、基本的には仕事は楽しく、メックが成長していく芯の部分を、皆で作っていきたいですね。

2023.09.25

「国試合格後の多様なキャリア」未来の選択肢を探るメック講師による特別講演会を開催

去る2023年9月10日、メック東京校にて講師3名による特別講演会を開催いたしました。
当講演会は「医師国家試験合格後のさまざまなキャリアを考える」と題し、医学生や研修医に、医師国家試験合格後の自身のキャリアの参考にしてほしいというコンセプトを掲げ、好評だった前年に引き続き開催されました。
登壇したのは、強みを活かして様々な場所で活躍中のメック講師3名です。

・Dr.水上
MEC小児科講座担当。産業医。
学生時代から大学受験予備校講師として活躍。経営者としての一面もあるなど様々な経験をもち、医師国家試験合格後に臨床医ではなく、講師・経営コンサルタントなどのキャリアを選択。

・Dr.榎本
日本産科婦人科学会専門医。MEC産婦人科講座担当。
現役産婦人科医として、メック講師として、2児の母として、三足の草鞋をパワフルに履きこなす。

・Dr.孝志郎
総合内科専門医。開業医。 「国試サマライズ」「LAST MESSAGE」など医学生から絶大なる信頼を得ている講座を担当する人気講師。

医学生・研修医の皆さんは臨床医としてキャリアを追求することが多いですが、それだけが唯一の選択肢ではありません。臨床に携わる一方で、さまざまな分野で活躍する医師や、臨床以外の道で活躍する医師もたくさんいます。
実際に多様な働き方を選択し、活躍している多彩な講師が在籍するメックだからこそ、医学生や研修医の皆さんに、ご自身の将来のキャリアに多様性をもたせる可能性について考える機会をご提供できればという思いから、今年も当講演会の開催に至りました。
登壇した３名は、多様な働き方が広がる現代において、医師の働き方も多様化する現状を身をもって体現している講師です。講演は参加者の方々にとり、将来の選択肢を探り、自身のキャリアについてより柔軟にとらえていただけるようなアイディアやヒントが盛り込まれた内容になっていました。質疑応答の際には参加者の皆さんから昨年以上にご質問をいただきましたし、「講師として働くことへの興味が深まりました」「まだ模索中の身ですが、やりたいことを見つけて先生方のように様々なことに挑戦したいです」といった講演会終了後のアンケート結果からもうかがえました。
参加くださった方々の今後のキャリア形成ついて多少なりともお役に立てたのではないか、という実感をもって終了できたことは、運営側にとっても次につながる成果であったと感じています。

参加くださった方々の今後のキャリア形成ついて多少なりともお役に立てたのではないか、という実感をもって終了できたことは、運営側にとっても次につながる成果であったと感じています。
メックの講師陣が示すように、医師もまた様々な働き方を選択でき、実践することで可能性の幅を広げることができます。
医学生や研修医の方々が、キャリア形成をご自身に合う形で進めることができるよう、私たち自身も社内での働き方・キャリアの多様性確保について引き続き考え、できることから着実に実行していき、今後もこのような機会の提供につなげてまいります。

2023.10.27

SDGsへの一歩：環境に配慮したウォーターサーバー・マイボトルの導入

昨今、ウォーターサーバーを導入する企業や家庭が増加しています。休日のショッピングモールなどでは様々な機能や特典がついたウォーターサーバーの勧誘にあうこともしばしば。導入を検討される場合、皆さんはどのような基準で選ぶでしょうか。
今回は、当社のサステナブルな取り組みの一つであるウォーターサーバーとマイボトルの導入について、人事総務部のＹ田よりご紹介させていただきます。

当社では、ウォーターサーバーを10年近く前より設置しておりました。これまで何種類ものサーバーを使用してきましたが、約２年前に、ウォータースタンド株式会社の給水専用タンクを使用する冷温機能付き浄水器「エコサーバー」を導入しました。
こちらのサーバーは高性能フィルターを搭載しており、水道水の不純物を除去した安心・安全な水を冷水（最大5℃）、温水（最大93℃）、常温の状態でいつでも美味しくいただけるのが特徴です。

■ 導入のきっかけ

以前は、ボトル交換式のウォーターサーバーを設置していました。しかし、従業員数の増加に伴って利用頻度や使用量も高まっていき、ボトル交換によって発生する大量のプラスチックごみや紙コップなどの廃棄物、そしてそれらに掛かるコストなどについて課題を感じるようになっていきました。
そんな折、「総務サービスEXPO」が毎年春に東京ビッグサイトで開催されていることを知りました。このEXPOではウォーターサーバーの取り扱い業者も各社出店していることがわかり、よい機会ということで情報収集に赴きました。
当社の課題解決に合致したサービスを探す中で、水道直結高性能浄水器のレンタル事業を展開されている、ウォータースタンド株式会社様にお話しを聞かせていただくこととなりました。

■ 導入した理由

「エコサーバー」は、宅配タイプのものとは異なり水のボトル配達が不要で、水道水を用いながらも高性能フィルターでろ過された安心・安全でおいしい水を作ることができます。当社が導入したタイプは給水専用タンクを用いるサーバーで、設置場所に水栓がない場合でも利用できるものでしたので、導入のハードルが一気に低くなりました。
なにより、ボトル交換によるプラスチックごみ、配送時のCO２の排出量削減などの環境負荷低減、コスト削減が可能になるなど、当社が感じていたウォーターサーバー設置の課題に対し解決に向けて確実に動いていける、と感じたことから導入を決めました。

■ 持続可能な未来のために

近年、企業でのSDGsに対する取り組みの重要性が増大するなか、当社でも社内で有志によるプロジェクトチームが立ち上がりました。会社としてSDGsへの取り組みを模索し始めた時期と重なったこともあり、従来のボトル交換式のウォーターサーバーから、水道水を利用できるサーバーへの変更につながりました。
この変更によって、ボトル交換によるプラスチックごみの削減だけに留まらず、以前と比べ大幅なコスト削減を実現することができました。
また導入に際し、従業員へ「マイボトル」を提供いただけるという特典もあり、こちらも紙コップなどの廃棄物削減につながるため、導入に向けての大きな判断材料となりました。
以上のように「エコサーバー」の導入は、抱えていた課題解決や環境負荷軽減に貢献する取り組みを早急に実現させることへとつながりました。

今回は、抱えていた課題の「解決策」という視点が先行したものの、プロジェクトチームの活動が進み、サステナビリティ方針が策定されたことから、今後は方針も含めた広い視点で当社として何ができるのか、ステークホルダーとの関係も考慮した取り組みを進めてまいります。