Dr.佐倉
順天堂大学医学部卒業。一度は基礎研究の道を歩むが、自身が最も医学に貢献できる形として医学教育の道を歩むことを決意。メック講師の傍ら、システム開発・データ解析なども行う。医療系ベンチャーや訪問看護経営も手掛けている。現在は社会人大学院生として、マネジメント論やレギュラトリーサイエンスなどを学び、医師としての新たな社会貢献の形を模索中。独自の分析力と論理的な解説により、各個人に最も適切な指導を導き出し、確実に実績を重ねている、メック期待の若手講師。
Dr.佐倉ブログ サクラサク 「TMTOWDI」>
- メック講師をはじめた理由を教えてください
医学教育に進んだ理由は長くなってしまうので割愛。メックの講師になった理由は、たまたま見た高橋先生と孝志郎先生の講義に、心から感動したためです。高橋先生は、各概念の本質を端的かつ論理的に矛盾なく(少なくとも学生レベルでは矛盾を指摘できないレベルで)説明し尽くしていらっしゃいましたし、孝志郎先生は、聞いていて勉強していることを忘れるような楽しい講義を展開されていました。大学に入って初めて医学の講義を楽しいと感じ、講師をやるなら絶対にこの方たちと同じ場所で働きたいと決意し、メックに応募した次第です。
- 講師をされるにあたり、講義や個人指導等でこだわっていることを教えてください
『厳密に論理的な講義』を僕の講義の理念としています。医学は、突き詰めれば「データが得られているから」の一言に収束してしまい、「なぜ?」と質問しても、「そうなんだから仕方がない」と教わることも少なくありません。これは、実臨床的な医学として間違っているものではありませんが、学生が求めているものではありません。学生が疑問を呈するときには、理論を求めています。そして「試験問題としての医学」には必ず明快な理論があります。僕は講義をおこなう際、学生本人すら気づけていない「そもそもなぜそんな疑問を感じているのか?」、という論理起点を明らかにしてから説明することを心がけています。スタート地点を明確にし、そこから、単純明快な理論のみを組み合わせて理論構成を組み立てることで、『そもそも学生が疑問を感じる予知すら残されない』講義を目指しています。しかし、そんなカッコイイことを言っても、厳密に論理的な説明を始めるとあまりに長くなりすぎたり、概念的、抽象的になりすぎて理解しづらくなったり、そもそも、まだ僕自身が矛盾なく理論構成できていないものもあったり、課題は山積み。まだまだ研究途中です。
- 講師になってよかった、と感じたエピソードを教えてください
学生の成長を実感できる瞬間が一番嬉しいですね。最初は、なにからなにまでちんぷんかんぷん、知識も皆無、理論もしっちゃかめっちゃか、という人が、指導を積み重ねた結果、理論的整合性を保ちながら僕の説明の矛盾点を指摘してきた瞬間は、まさに血沸き肉躍る興奮、といっても過言ではありません!また、「先生の講義が今までで一番わかりやすかった」とか、「先生の講義でようやく医学がおもしろいと感じることができた」と言ってもらえたときには、まさに講師冥利につきる、という感じです。自分が高橋先生や孝志郎先生からいただいた感覚を次世代に渡せているといいなぁ、と思いながら日々講義に取り組んでいます。
- メックを利用して勉強する魅力や強みを教えてください
メックの強みは、医学試験対策に特化した教材のクオリティと、合格サポートのために確立した方法論だと思います。全ての人にメック教材が無ければならない、ということはないかもしれません。事実、僕個人も現役のときの勉強は、朝倉内科だけしか使っていませんでしたし、「専門書を読んだ方が早い」と考えている人もいるでしょう。しかし、真面目に勉強しているのに国家試験や卒業試験に合格できないという人は、経験上、どこか根本的なところで大きく道を外れていることが多いです。それは、疾患や治療など医学に対する理解だったり、そもそもの学習理論だったり、原因は人によって様々。メックは、そのような学生を軌道修正するノウハウを多数有しています。メックの教材は、試験に特化して重要点を絞り込んでいるし、チューターの方々が提案する学習計画は、誤った学習方法そのものを修正してくれます。また、一人だとどうしても怠けてしまうという方にとっては、周囲に志を同じくする仲間がいる環境は、ほかでは得られないものでしょう。国家試験合格という目標に特化しているシステムそのものが、メックの最大の強みです。そしてそのクオリティの高さは講師だけでなく、メック全体で多くの人が関わることで維持されています。国家試験対策に特化して長年かけて作り上げられたメックシステムを、ぜひ活用いただければ嬉しく思います。