《2025年度版》予備校メック流
医学生のためのオススメ勉強法はコレだ!
「第43回 5年生-6年生必読【模試の要は受験後に有り】」
2025.10.03

医学生の皆さまこんにちは!
医師国家試験対策予備校メック大阪校のラーニングインストラクター(L.I)「L.I Nisshy」です!
いよいよ2025年も残り3カ月を切りましたが、6年生のみなさん医師国家試験に向けて『夏メック模試』は受けていただけたでしょうか。『夏メック模試』は、毎年医師国家試験を受験する1万人のうち、約半数が受けているメジャーな模試です。
そんなメック模試をはじめとした各模試で大切なポイントは、結果に一喜一憂することではなく、成績を分析して “自分の弱点をあぶり出し、復習で克服する”ことです。
そこで今回は、模試後の成績分析や復習方法について、成績アップに欠かせない取り組み方を紹介します。
本記事では、時期的に『夏メック模試』を例に挙げていますが、『春メック模試』『冬メック模試』『5年生メック模試』『CBTメック模試』にも応用できます。
模試を受験された方、これから受験される方は、ぜひ参考にしてみてください。
第43回:5年生-6年生必読【模試の要は受験後に有り】
今回の勉強法コラムでは、項目ごとに「CHECK POINT」「分析」の2点を合わせて説明いたします。
・CHECK
POINT
各項目の点数で、特に気にして見るべきポイントと見方を紹介します。
・分析
項目によって、分析しておきたい部分があればピックアップします。
まず「CHECK POINT」でポイントをおさえ、「分析」でそれぞれの対策方法や注意点を紹介します。なお分析は2項目ごとに要点をまとめているので、ご自身の成績や弱点を踏まえつつご覧ください。
項目1 順位・偏差値/総合成績
CHECK POINT
全国順位・学内順位を確認して、ご自身の立ち位置を把握してください。
CHECK POINT
「総合成績」の平均得点率と自分の得点率の差を確認しましょう。
項目2 正答率が高い問題
CHECK POINT
総論・各論で正答率60%以上の問題を確実に正解できているでしょうか。
「項目1 順位・偏差値/総合成績」「項目2 正答率が高い問題」の分析
各論・総論の振り返り
119回医師国家試験では、正答率70%以上の問題のほとんどが総論・各論から出題されています(243/300問⇒81% ※メック調べ)。
総論・各論問題については、総論で誤答が多ければ暗記不足の可能性が高く、各論で得点が伸びていなければ、思考力をより磨く余地があります。
必修問題は、絶対評価である合格基準80点以上をクリアしたいところです。
合格基準80点以下の場合は、一般問題・臨床問題のうち苦手なのはどちらかを確認して、復習に励みましょう。なお、臨床問題の配点は、3点と重いので要注意です。
正答率が高い問題は落とさないのが鉄則
医師国家試験に合格するための鉄則は「正答率の高い問題を落とさないこと」。少なくとも正答率60%以上の問題では、85%以上の得点を目指しましょう。
MEC Net.の国試過去問演習【無料】を利用して、正答率80%以上の問題を誤答せずに解答できるか演習(MEC Net.)することもオススメです。
「正答率の高い問題」の誤答がれば、その見直しを優先し、必要な知識とその周辺知識を含め「自分のノートや教材」に立ち返り、知識の抜けを改めて埋めていきましょう。
一般問題・臨床問題の得点率を必ずチェック
さらに、「総論/各論/必修問題」にある一般問題・臨床問題の得点を確認しましょう。ご自身の得点率と平均を比べて、平均より下回っている一般問題・臨床問題があるなど、分野による得点率の偏りはありませんか。
臨床問題の得点率が極端に低い場合は、疾患のイメージをせずに知識の丸暗記になってしまっていたり、演習不足だったりする可能性があります。
改めて問題演習をしたり自身のノートや教材を読み込んだりして、バランスよく復習することを心がけましょう
項目3 系統別成績
CHECK POINT
各分野で目標通り得点できたか確認してみましょう。
項目4 科目別誤答数
CHECK POINT
「科目別誤答数」は、項目3「系統別成績」をさらに細分化した成績です。どの科目が弱かったのかを特定できます。正答率60%以上の問題で誤答率が高い問題は、優先して復習にあたりたいところです。
「項目3 系統別成績」「項目4 科目別誤答数」の分析
系統別成績でこれまでの学習目標を再チェック
系統別成績で、まずはこれまでに仕上げた分野が自身の目標通りきちんと得点できているかを確認しましょう。『夏メック模試』においては、前期ではまだ全分野が仕上がっていない方も多いと思います。その場合、ご自身がこれまで力を入れて学習を進めた分野の得点率を確認してみましょう。例えば3分野(内科、産婦人科、小児科)の勉強に力を入れていたのであれば、それぞれの総論/各論合計の得点率をチェックします。「目標通り取れていたか」「全国平均と比較して順調か」を調べます。
模試では入念に勉強した分野で得点できていればOKと考えてください。
なお、まだ仕上がっていない分野があっても落ち込む必要はありません。次の模試や試験本番に向けて力を入れる領域分野として割り切っても大丈夫です。
項目5 問題内容別
CHECK POINT
外科、解剖、計算の分野の誤答数を確認。
項目6 ブロック別
CHECK POINT
A/B/C(1日目)、D/E/F(2日目)それぞれの各論、必修、総論の得点を比較し、ご自身がどのブロックが弱かったかを確認しましょう。
「項目5 問題別内容」「項目6 ブロック別」の分析
ブロック別の反省ポイント
ブロック別の反省点は、以下パターンの可能性があります。
A問題(各論)が取れなかった
考えられる理由:朝一の試験のためエンジンがかからなかった。
医師国家試験本番はA問題、D問題が9時半からスタートします。朝一番で実力を発揮する必要があるため、朝型生活に軌道修正必須です。
C問題(総論)の誤答が目立った
考えられる理由:集中力が続かなかった。暗記していたはずの記憶が曖昧だった。
その他の分析
■ 模試の直前で勉強した科目は取れているのに、勉強してから日数が経った科目は誤答率が高かった
長期記憶のために、学習した翌日→1週間後→2週間後→1カ月後と反復学習をしましょう。反復学習が復習時間短縮のためのコツです。
■一番力を入れて勉強した科目の誤答率が高かった方
医師国家試験直前期までに、気づいていない弱点を潰していく必要があります。しかし自分が培ってきた勉強方法のクセや弱点はなかなか気づけないもの。そんな弱点の対策法の一つとして、プロに任せることも有効です。
メックの個別指導では『夏メック模試』の成績を講師とラーニングインストラクターが分析。個別指導担当講師とともに、徹底的に弱点対策をします。効率よく弱点を克服し、得点力をつけていくことができます。
メックの個別指導については下記をご参照ください。
https://www.gomec.co.jp/course/commute/
以上、今回の勉強法コラムでは「メック模試受験後の成績の確認方法と分析」について紹介しました。
これまでにもコラムで取り上げている通り、模試は受けっぱなしでは意味がありません。ご自身の成績を徹底的に見直し、分析して弱点をあぶり出し、卒業試験~医師国家試験の対策のために復習して、知識定着を目指しましょう。
なお、メック模試はメック模試受験者のみなさまにご利用いただける復習用教材も多数ご提供しています。
【模試復習教材】
・解説書
・穴埋め式問題集
・類問演習
※便利な類問演習もぜひ活用してみてください。
類問の演習方法は以下URLをご参照ください(メック公式Xに移動します)。
https://x.com/mec__official/status/1824008130885235054
さいごに
卒試が終了して「切り抜けられた!」という方は、そこで燃え尽きないように医師国家試験に向けてうまく気持ちを切り替えてください。
各大学卒業試験を突破するのは簡単ではありません。その反動で卒試後に勉強に身が入らなくなってしまう学生さまも事実いらっしゃいます。
そんなときは、ご友人と勉強会を集中的にしてみるのも良いかもしれません。気分転換にもなりますし、モチベーションも上がるはずです。
また、弱点の対策や後期に何をどう勉強していくべきかよくわからない、などの不安がある方はメックL.Iに気軽に相談してみてくださいね!
