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《2023年度版》予備校メック流
医学生のためのオススメ勉強法はコレだ!
「第2回: 臨床実習中の勉強法とPost-CC OSCEメック流対策!」

2023.05.08

第2回: 臨床実習中の勉強法とPost-CC OSCEメック流対策!

こんにちは!メックの L.Iくまです。
医学生の皆さま、もしかして「実習で忙しくて勉強できない!」って思っていませんか?
確かに実習中は忙しいですよね。でも、勉強できる場所は学校や自分の部屋の机の上だけではありません。それに、医師になるために必要となる膨大な知識を、机に向かって覚えるだけでは大変です。
ご存知の方も多いと思いますが、近年の医師国家試験は臨床傾向!
臨床能力や実践的な知識を、学生のうちに身につけられているかを問う問題が増加しています。
このような傾向にあるなか、実際に患者さんとふれあい、手足を動かしながら生きた知識を吸収していくことができる臨床現場での実習は、間違いなく国家試験対策として大いに役立てられる学びの場です。
そこで、今月は医学生のための臨床実習中の勉強法とPost-cc OSCEメック流対策についてご紹介します!

■ 臨床実習中の勉強法

メック生に臨床実習の一日のスケジュールを聞いてみたところ、実習する科によっても変わりますが、カンファレンス前、診察前、検査後の先生待ち、などでフリーな時間が多少発生するとのこと。そう!この時間を有効に活用してみませんか?

ポイント① 疾患の確認
まずは、実習科目と合わせて、診察する患者さんの疾患について知りましょう。
実際に診察する患者さんの症状を見て自分のイメージと擦り合わせていくことで、鑑別する際のポイントがみえてきます。

★先輩医師からのアドバイス!

■先輩医師Iさん
実習で担当した患者さんのことは、今も記憶に残っています。
でも、疾患の知識、手術なら解剖の知識をしっかりもって実習に入れば、現場での体験がもっと国試の勉強にも活かせたな、と感じたので、皆さんはぜひ前もって知識を入れて実習に臨んでみてください!

■先輩医師Mさん
できれば自身の学習教材を持参して行きましょう!
学習教材を持っていけば、患者さんの疾患が掲載されたページにチェックしておいて、隙間時間で復習することができます!ただ単に講座をみながら書き込みをするなどして覚えるよりも、実際に診療した具体例を思い出しながら覚える方が、何倍も効率が良いですよ!

ポイント② 器具
実習でしか確実な知識を身につけられないものとして挙げられるのが、診療に使用する器具。実際に使用しているところをよく見て、視覚からきちんと覚えていきましょう。

★先輩医師からのアドバイス!

必修問題を解く上で、器具知識のある・なしは結構大きいです。
器具については特に、「ガイドライン14:基本的手技」の項目で出題されますよ!

■G8: 111H18/106C9/104F1 ■G9: 108H9/103 F10/102C20 ■G14 :102H10/107H17

実習時に器具の使い方、手順を見て覚えておけば、国試で1点or3点ゲットできる可能性が!

ポイント③ 過去問の演習
実習で診た患者さんの症状を思い浮かべながら、国試の過去問題を3~5年分を解いてみて、実際にみた症状がどのように問われているのかを確認しましょう。

★先輩医師からのアドバイス!

病態をイメージしながら学習していくと、“暗記するところ”と“理解すべきところ”とのすみ分けができるようになります。結果として、問題を考えて解く力が身につき、新問にも強くなりますよ!

■Post-CC OSCEの対策

1. Post-CC OSCEとは?
Post-CCは(Post-Clinical Clerkship)の略で、「臨床実習後」を意味する「臨床実習後OSCE」のことです。大学によっては「Advanced OSCE」とも言われています。
正式名称は「臨床実習後客観的臨床能力試験」。
6年生の臨床実習終了後の7~10月(実施時期は大学ごとに異なります)に行われる実技試験で、4年生時のOSCEにプラスして鑑別診断の知識が必要になるといえば、イメージしやすいでしょうか。

試験の詳細や仕組みなどはこちらからご確認ください。
公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構 (cato.or.jp)

2. 出題
共用試験実施評価機構(CATO)による共通問題として3課題、大学独自の問題として3課題、計6課題となります。
共通問題では、全体の流れとして患者さんに対して下記のように行います。

<全体の流れ>
患者さんが外来、または救急で来院したという設定になります。
・医療面接(7~8分)、身体診察(4~5分)を12分以内で行う
・上級医へ報告を4分以内で行う。
これらを3症例ほど行います。

3. 試験対策

① 試験内容の把握
まずは、共用試験実施評価機構の公式資料に目を通しましょう。OSCE用の教材を使って知識をまとめておくのも大切です。

② 友達同士で練習
本番で焦らないように、試験を想定して練習しておくことも有効です。
友達同士で、面接⇒診察⇒報告までの一連の流れを確認してみましょう。
一人では気づけないことも、友達となら気づくこともありますので、お互いに指摘し合って精度を高めていきましょう。自信をもってできるようになるまで、繰り返し練習することが重要です。

③ イメージトレーニング
一人でも練習は可能!イメージを繰り返しながら確認していきましょう。

④ 大学独自の課題対策
大学のシミュレーション室を利用できるタイミングで活用し、実技課題の対策を行いましょう。
<実技課題について>
※採血、縫合、心肺蘇生など。
※大学によっては時事系の問題として、コロナの感染対策なども出題されています。

以上、今月は医学生のための臨床実習中の勉強法とPost-CC OSCEのメック流対策について紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか!

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