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コラム

《2023年度版》予備校メック流
医学生のためのオススメ勉強法はコレだ!
「第8回:Dr.大原流!新問(オリジナル問題)対策と復習方法~前編~」

2023.08.21

こんにちは!L.Iくまです。
8月も中旬を過ぎてほんの少しだけ秋の気配も感じられるようになってきたでしょうか。とはいえまだまだ日中の日差し🌞がつき刺さる日々です。
勉強は順調に進められていますか?国試対策では夏にどう勉強して知識を蓄えるかが重要になってきます。今回の「オススメ勉強法」も参考にしてみてくださいね!

7月の勉強法では「スラスラ解ける臨床問題」をご紹介しました。
今月は前・後編で、メックの個別指導講師Dr.大原に学生さまが抱える国家試験対策のお悩みを解決していただきます!

Dr.大原
低学年の進級試験、CBT試験対策、卒試対策、国試対策まで幅広く指導を行い、経験豊富で頼れる講師。的確に弱点や補強すべきポイントを見つけ確実に成績向上へと導き、会員からも絶対なる信頼を得る。メック国試対策コースでは、復習テスト後の「SUPPLEMENT」補講講義担当。

Dr.大原は根性論ではなく、冷静な分析で学生の弱点を見抜き、成績をぐんぐん伸ばすことに定評がある講師。
今回の前・後編ではメック東京校で奮闘中のL.I濱崎が、Dr.大原にインタビュー形式で伺っていきます!
「解いてみよう!」はクリックすると過去問が表示されますので、Dr.大原のアドバイスを参考にしてぜひ解答してみましょう!

第8回:Dr.大原流!新問(オリジナル問題)対策と復習方法 ~前編~

■ L.I濱崎
我々L.Iが学習面談で学生さまからよくご相談をいただくのがこの2つ。

●過去問は解けても新問になると対応できず。
 直近5年分の過去問を何周しても、模試などで出る初見の新問では思うように得点に繋がらない……😢

●最近の医師国家試験は、症例に対して検査や治療の適切な対応を求められる問題が多く、状況に応じてどの検査をすべきかという思考力が必要。
 判断が難しい……😢

このようなご相談から、「新問(オリジナル問題)が弱点」となっている学生さまが多いように思います。そこで今回のコラムでは、「新問対策と復習方法について」L.I濱崎が Dr.大原にインタビューしました。
ぜひためしてガッツリ力をつけましょう!

1.新問(オリジナル問題)が苦手な方がやりがちなこと

新問(オリジナル問題)が苦手な学生さまは多いですが、苦手とする方のやりがちなことや苦手になってしまう理由はあるのでしょうか。 大原先生の豊富な指導経験から実感などがあったら教えてください。

患者さんを放置して国試的キーワードを探しがち

私が医学生と個別指導で接してきて感じることです。
正答率の高い問題を解く理解が不安定な方は、問題文の年齢・性別や主訴や経過を無視して「有名キーワードを探す」動きを最初にしていることが多い印象を受けます。この進め方は、“症状から鑑別を挙げて検査をオーダーする”という医師の思考フローとは真逆の動きなんですよね。 優秀な方は無意識のうちに「有名キーワードの登場を予想する」ように読み進めています。
キーワードの暗記も重要ですが、「主訴ごとの頻度が高い疾患と見逃せない疾患」「頻出疾患の典型的な受診エピソード」を意識して勉強するのが成績アップのポイントだと思います。特に前者は国試に受かってからも大切なポイントとなります。

解いてみよう!→ 117C50

今まで必ず記載されてきた有名な検査所見がない問題です。症状から鑑別をして必要な検査をオーダーするのもお医者さんの仕事ですね。

医学生が解いてみた✋

Aさん
今回事例に出された過去問では抗核抗体検査の結果がなくとも身体所見や血液検査などからSLEを予想しなければならず、これは医療現場に出て外来の段階で問診や身体診察から病気を類推する能力の必要性が問われているのだと思います。

Bさん
この問題には抗核抗体やお約束の症状などが見られず、やや正答率が落ちています。
しかし、実臨床では総合所見から疾患を疑い、”自分で”抗体をオーダーする意識が必要ですね。

Cさん
文面に散りばめられたヒントから疾患を類推していけると良いですね。
この問題には「国試を通して実臨床で活躍できるように」というメッセージが込められている気がします。

2.ズバリ!新問の対策(一般問題・臨床問題)とは?

「過去問は解けるのに、新問になると誤答してしまい得点に繋がらない」という場合、対策はどのようにすべきでしょうか。

直近の過去問は、周辺知識までチェックしておこう。

基本的に、一般問題の新出問題を解くことは難しいケースが多いです。
知らないものはどうしようもありませんからね。ですから、まずは誰もが学ぶ重要な知識を確実にストックしていき、少しでも正解できる確率を上げるのが王道な対策になります。
ですが、直近の過去問で聞かれたことが再び出題されるケースも実は多いです。これは、新しい知識を前向きに、貪欲に学ぶ姿勢が問われているのかもしれませんね
また、ある年に文中で記載されている所見や処置が、別の年には一般問題の選択肢になって再登場するパターンもあります。これは臨床問題をしっかり実際のカルテのように読む習慣がついている人が圧倒的に有利です。

解いてみよう! → 117F10(対比115E23)、117A4(対比114A33)

117F10

115E23

117A4

114A33

直近の過去問演習が点数に直結することを体感してくださいね。

医学生が解いてみた✋

Aさん
115E23を解いたときに「蓄尿症状」とは何か、また「排尿障害」についても勉強しておけば、117F10が問題なく解けると思います。

Bさん
114A33の問題文中の「両側びまん性のすりガラス陰影」が117A4の正答に結びついていますね。また選択肢cは全く同じ内容に気付きました。

以上が「第8回:Dr.大原流!新問(オリジナル問題)対策と復習方法 ~前編~」となります!
このようにただ「答えが合っているかどうか」というだけの問題演習ではなく、直近の過去問の問題文や周辺知識を学びながら演習することで、新問に対応できる力がついていきます。
初めは時間がかかるかもしれません。地道に何周も演習していきながら色々みえてくると思います。
新たな発見を『楽しみ』に変えていけると最強ですね。

いかがでしたか?後編もぜひお楽しみに!

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