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コラム

《2025年度版》予備校メック流
医学生のためのオススメ勉強法はコレだ!
「第36回:勉強しているのに成績が伸びないのは何故? ~前編~」

2025.06.27

医学生の皆さまこんにちは!
予備校メックラーニングインストラクター(以下L.I)「L.I Nisshy」です!

今月のコラムは、毎年多くの学生様と学習相談をさせていただいている私たちL.Iならではの視点で、「勉強しているにも関わらず成績が伸びない理由」を前・後編にわけてご説明したいと思います。

これまでNisshyが出会ってきた「勉強しているにも関わらず何故か成績が伸びない」という医学生の皆さまは、以下3つのいずれかの学習パターンに当てはまっている方が多い印象です。

今回のコラムでは、前後編でこの3つの学習パターンのそれぞれの問題点や対処法についてご説明していきます。

第36回:勉強しているのに成績が伸びないのは何故? ~前編~

晴子さん
私立大学医学部在学中。出身は神奈川県。趣味はスポーツ観戦。整形外科志望。

剛憲さん
国立大学医学部在学。出身は同じく神奈川県。趣味は小学生から続けているバスケ。小児科志望。

とりあえずアウトプットしておけばなんとかなるはず!?

1. 過去問演習に偏っている

勉強をしているのに成績が上がらない人は何か共通した傾向があったりしますか?

私たちメックでは、長年にわたり多くの医学生の皆さまの学習相談を行ってきた中で「勉強しているのになぜか成績が上がらない」という方には3つの傾向がある、と分析しています。
3つのうちの1つ目が「過去問演習に偏った学習している」。
特に医師国家試験対策が本格化する6年生で多くみられる傾向です。
5年次の学習では「講座を受講」→「過去問を解く」という流れで学習し、インプットとアウトプットのバランスがよくある程度知識が固まりつつあったのに、6年生になり臨床実習やマッチング活動で忙しくなって勉強時間の確保が難しくなるにつれて、アウトプットである過去問演習中心の学習に偏ってしまう方が一定数いらっしゃいます。

確かに、勉強する時間がうまく確保できなくなってくると「とりあえず過去問演習だけはやっておこう」ってなりますし、やれば安心します。

アウトプットである過去問演習は、やっていれば「勉強している感」があるので、勉強が足りていないという実感はご自身ではわきづらいと思います。
でも実際に、過去問演習中心で対策している学生さまから「模試や試験で思ったような結果が出ない」とご相談いただくことが多々あります。

過去問演習に偏ることで成績が伸び悩むのはなぜですか?

過去問演習は重要な試験対策です。
ただ、それだけに偏ると、“右から左へ問題を解くだけ”の単純作業に陥ってしまいがちなんです。数をこなして解くことが目的になってしまう方が多い印象です。

確かに過去問演習で数をこなしていると達成感を感じちゃいます💦

でも過去問演習に偏った学習は、「暗記型学習になってしまうリスクがあります。 暗記型学習とは、問題で取り上げられている疾患を知識として身につけるのではなく、過去問そのものを覚えて解答する、というもの。
暗記型学習になってしまうと、疾患の問われ方が変わると解答できなくなるパターンに陥りがち。そうなると“新問やオリジナル問題が出題される卒業試験や医師国家試験で結果を出すことが難しくなってしまいます

なるほど、ではどのように勉強するのが良いですか?

重要なのは、インプットである知識の吸収と知識の整理までを学習に取り入れること。
そして、インプットをする上で大切なのは丸暗記ではありません。
講座を視聴して要点や板書をまとめたご自身のノートをしっかりと見直して、頻出疾患や重要な知識を理解しながら覚え込んでいきましょう。
この知識の吸収(インプット)が基本となり、その次に実際に問題を解き、身につけた知識をしっかりとアウトプットできているかを確認し、曖昧なところは知識整理を行う。この流れが重要になります。

まずはインプットを意識した学習することが大事なのは、6年生でも同じなんですね。

調べすぎる!掘り下げすぎる!

2. 好奇心旺盛型

次にご紹介するパターンが、「好奇心旺盛型」学習です。
「好奇心旺盛型」というのは“調べすぎる”、“掘り下げすぎる”学習のこと。
テキストに記載されている内容以外が次々気になって、調べることにばかり時間をかけてしまうパターンです。これに陥っている学生さんは本当に押さえておかないといけない疾患や、知識の暗記・理解が不足している方が多い印象です。

調べたり、掘り下げたりって重要なことかと思っていました……💦

調べたり掘り下げたりすることは全て悪いのか、と言えばもちろんそうではありません。
ですが、「好奇心旺盛型」学習の方は、医師国家試験にむけて誰もが身につけておくべき重要な知識があいまいになってしまっている傾向にあります。
そのため、試験の際に確信をもって選択肢を選ぶことができずに、誤答してしまうんです。
また、好奇心旺盛型の学習をする方は、ご自身が決めたスケジュール通りに学習が進まないという特徴もあります。

うわ~~、僕、まさにそれです(涙)

1科目ごとに調べたり掘り下げたりする時間が長いということは、他の人よりもその科目の学習終了までに時間が掛かるということですよね。そうなれば当然ほかの科目の学習時間が削られていきます。
そうすると、重要な試験までに全分野の復習が終わらず、不安を感じながら試験に臨まざるを得ない、という恐ろしい状況に。

……思い当たる節しかなくて怖くなってきました(苦笑)
どう考えても満遍なく全分野の学習ができていない、という状態で進級試験を受けましたwwもちろん成績はギリギリもギリギリ。冷や汗がすごかった記憶が蘇ります(涙)

剛憲さんのように「好奇心旺盛型」学習をしている自覚がある方は、“すべきこと”“後回しにして良いこと”優先順位をきちんとつけた学習にしましょう!
あえて時間を細かく区切って、ご自身で決めたスケジュール通りに学習をきちんと進める、という意識がとても重要になります。

私も計画通りに復習を進められないことが多いんです💦
計画通りにいかないから見直しに時間をかけられなくて、それが原因かはわかりませんが、この前あった試験でも何問か正答率の高い問題を落としてしまいました💦

晴子さんも剛憲さんも、ご自身の課題をすでにきちんと理解されていらっしゃるので大丈夫です! 今回ご説明させていただいた対策方法を取り入れて、まずは正答率の高い問題を確実におさえていくことから始めていきましょう!

3つ目の「短期集中型」学習については、次回公開「第37回:勉強しているのに成績が伸びないのは何故? ~後編~」でご説明します!お楽しみに!

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