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コラム

《2026年度版》予備校メック流
医学生のためのオススメ勉強法はコレだ!
「第54回:CBT試験の出題範囲と対策の進め方を徹底解説」

2026.07.08

医学生のみなさま、こんにちは!
メックラーニングインストラクター(L.I)の「Nisshy」です。

第54回コラムのテーマは、共用試験の一つであり、医学生にとって臨床実習前の関門として迎える「CBT試験」です。
「何から対策を始めればいいの?」
「出題範囲が広すぎて不安」
「4連問ってどう勉強すればいいの?」――そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、CBTの概要や出題形式、出題範囲の考え方から、効率的な学習方法や対策のポイントまでをわかりやすく解説します。これからCBTを控えている医学部3年生・4年生のみなさんはもちろん、早めに情報収集を始めたい方も、ぜひ最後までご覧ください。

第54回:CBT試験の出題範囲と対策の進め方を徹底解説

CBTとは?

CBTを語るうえで欠かせないのが、医学部の「共用試験」です。
CBTの解説に入る前に、まず共用試験について簡単におさらいしておきましょう。

〇 共用試験とは?
共用試験は、一般に医学部4年生(基本的には8月~翌2月)で受験する全国統一の試験です。
医学部5年生以降で行われる「臨床実習」に参加するために必要な、態度・診察技能・知識・問題解決能力の評価を目的としています。

〇 CBTは共用試験の一つ
共用試験は、大きく次の2種類に分けられています。
① CBT:知識・問題解決能力を問う試験
② OSCE:態度・診察技能を問う実技試験

CBTとOSCEの両方に合格しないと、臨床実習には進めません。
つまりCBTは、医学生にとって臨床実習前の大きな関門といえるのです。

〇 CBTはPCで解答する
CBTの正式名称は「Computer Based Testing」。
その名の通り、コンピューターを使って臨床実習に必要な知識と問題解決能力を問う試験です。
各大学で一斉受験が実施され、一人ひとりがPCに向かい、画面上で問題を解いていきます。

〇 実施時期は?
CBTの実施時期は、各大学のカリキュラムによって異なります。
多くの大学では、臨床実習開始前の4年生8月〜翌2月ごろに実施されています。
大学によって時期に差があるため、ご自身の大学の実施時期を確認し、そこから逆算して準備を進めることが大切です。

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問題数と出題範囲

〇 「プール問題」と「新作問題」の2種類について

CBTは合計320問出題されます。

<出題数320問の内訳>

※「新作問題」は、翌年度以降はプール問題になる可能性あり

・プール問題:252問(全体の78.8%)

採点対象外 新作問題:68問(全体の21.2%)

新作問題68問は採点対象にならない!

「新作問題」は、CBT実施年に作成された新しい問題です。
翌年度(2027年CBT試験)以降にプール問題として採用される可能性はありますが、今年度は採点対象になりません。

つまり、合否に関わるのは採点対象となるプール問題です。CBT対策を考えるうえで必ず押さえておきましょう。

プール問題とは?

プール問題とは、30,000問以上の問題プールに蓄積された問題群のことです。
CBTでは、この問題プールの中から、各受験者にランダムで252問が出題されます。受験者ごとに出題される問題の組み合わせは異なりますが、試験全体の難易度が一定に保たれるように調整されています。「友人と出題された問題が違う」ということは十分に起こりますが、評価の公平性が保たれる仕組みになっています。

〇 CBTの出題範囲(領域)と出題割合
CBTの出題範囲は、文部科学省が定めている「医学教育モデル・コア・カリキュラム」
およびCATO(公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構)が示すCBT出題基準を踏まえて構成されています。出題割合と合わせて確認してみましょう。

出題領域(コア・カリキュラム分類) 出題割合 出題数(目安)
A領域:医師として求められる基本的な資質・能力
B領域:社会と医学・医療
約10%
(A・B合算表記)
約32問
C領域:医学一般(基礎医学など) 約15% 約48問
D領域:人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療 約35% 約112問
E領域:全身に及ぶ生理的変化、病態、診断、治療 約20% 約64問
F領域:診療の基本 約20% 約64問
合計 100% 320問

※スマートフォンでは横スクロールしてご覧いただけます。

「D領域」「E領域」に全体の55%(半分以上)の問題が集中しています。CBT対策において重点的に対策しておきたい範囲です。

👉学習上のポイントまとめ

・新作問題68問は採点対象外

・合否は採点対象となるプール問題(252問)で決まる

・出題割合の約6割は「D領域」「E領域」(疾患の知識)

・「医学教育モデル・コア・カリキュラム」に準拠した問題演習で、出題範囲全体に触れておく

◆CBT試験対策に不安がある方

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試験当日の制限時間と解答形式

CBTは、1ブロック60分×6ブロック=合計6時間(360分)の長丁場です。
知識面の準備だけでなく、PC画面で長時間問題を解くことに慣れておくことも大切です。

試験当日の時間割や解答形式は、ブロックごとに異なります。
各ブロックの詳細は以下をご覧ください。

・各ブロックの問題数
ブロック 問題数 制限時間 解答形式
ブロック1 60問 60分 単純5肢択一
ブロック2 60問 60分 単純5肢択一
ブロック3 60問 60分 単純5肢択一
ブロック4 60問 60分 単純5肢択一
ブロック5 40問 60分 多選択肢択一
ブロック6 40問 60分 順次解答型4連問

● 各ブロックの特徴

【ブロック1〜4】(合計240問)

・単純な知識問題から、解釈や思考が必要な問題まで幅広く出題されます。

・基礎医学から臨床医学まで、さまざまな知識が問われます。

・同じブロック内であれば、解き終わった問題をあとから見直し・修正することが可能です。

【ブロック5】(多選択肢型・40問)

・6つ以上の選択肢から答えを選ぶ形式です。

・ほとんどが臨床形式の問題ですが、基礎医学の出題もあります。

・見直し・修正が可能です。

【ブロック6】(順次解答型4連問・40問)

・1つの症例に対して、問1「医療面接(問診)」→問2「身体診察」→問3「検査」→問4「病態」と順番に進む形式です。

・前の問題で選んだ解答が、次の問題の前提になることがあります。

・一度解答を確定して次の問題へ進むと、後から前の問題に戻って見直しや修正をすることはできません。そのため、1問ずつ慎重に考えながら進める必要があります。

「ブロック」と「領域」の混同に注意!

受験生から時折、
「試験の『第1ブロック(1時間目)』には、カリキュラムの『A領域(医師としての基本的な資質)』の問題だけが出題されるの?」
との質問を受けます。

答えは「いいえ、違います」。

試験の「ブロック」は、あくまで試験時間・解答形式の区分です。一方、「A領域」「B領域」などは出題範囲の分類を示すものです。「第1ブロック=A領域」といった対応関係ではないため、普段の演習でも分野を固定しすぎず、幅広い範囲に触れておきましょう。

合格の基準

CBTの合格基準は、全国各大学で統一されています。

合格基準 IRT標準スコア396

※2022年度までは大学ごとに合格基準が異なり、最低合格基準はIRTスコア359以上と定められていました。2023年度からは合格基準が全国で統一され、IRT標準スコア396となっています。

IRTスコアとは?

CBTでは、IRT(項目反応理論)に基づいて、受験者の能力を数値化したIRTスコアが用いられます。これは、単純な正解数だけで評価せず、各問題の難易度や識別力、受験者の解答傾向などを総合的に評価して算出されます。同じ正答数であっても、正解した問題の難易度によってスコアが異なることがあります。IRTスコアによって、受験者の学力をより客観的に評価できる仕組みになっています。

メック推奨CBT対策

CBT対策の基本は、「インプット」と「アウトプット」の反復です。
知識を入れるだけで終わらせず、問題演習を通じて、得点につながる形に整えていきましょう。

① まずは講座でインプット

要点をノートにまとめ、全体像をつかみましょう。
基礎医学・臨床医学の範囲をバランスよく学習することが重要です。
CBTの出題範囲は広いため、最初から細かい知識をすべて覚えようとすると、途中で苦しくなってしまいます。
まずは講座やテキストを使って、重要事項を整理し、学習の土台を作りましょう。

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② 演習でアウトプットを練習

インプットしたあとは、実際の形式に慣れるために問題演習(アウトプット)を行いましょう。誤答した問題はそのままにせず、①でまとめたノートや教材に戻って、知識を整理し直しましょう。

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③ CBT模試で実力を測る

演習で知識を固めたら、本番形式に近い模試で実力を確認しましょう。

CBTは、PCを使って長時間にわたり問題を解く試験です。

知識があっても、時間配分に慣れていなかったり、4連問で焦ってしまったりすると、実力を出し切れないことがあります。

CBT模試を活用すれば、6ブロック制の時間配分や、PCで解答する感覚を事前に確認できます。

全国規模の母集団の中で自分の位置を把握し、直前期にどこを補強すべきかを見直す機会にもなります。

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④ 4連問にも慣れておく

苦手意識を持つ学生が多いのが、ブロック6の順次解答型4連問です。問診、身体診察、検査、病態・診断と、症例の流れを追いながら考える必要があります。

また、一度解答すると前の問題に戻れないため、通常の問題演習とは違った慎重さも求められます。

「4連問になると急に解きにくい」「どの情報に注目すればよいかわからない」という方は、4連問に特化した教材で、臨床的な考え方の流れを確認しておくとよいでしょう。

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このように、目的に合わせて使うコンテンツを選べるのが特長です。

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Dr.川端のアドバイス

みなさんこんにちは。Dr.川端です。
私からは、CBTを乗り切るための「7つの攻略ポイント」をお伝えします。

【POINT 1】配点ウェイトが圧倒的に高い「臨床医学」

【POINT 2】「基礎医学」「公衆衛生」は直前1〜2カ月で一気に仕上げる

【POINT 3】難化傾向にある「臨床医学」は、とにかく早期着手がカギを握る

【POINT 4】「臨床医学」の中で問われる「解剖・生理学」の視点も忘れずに
臨床問題において、単に疾患名や治療法を丸暗記するだけでは不十分です。正常な人体の構造や機能の理解を前提とした出題もみられます。病態のメカニズムを紐解くには、正常な状態を知ることが不可欠です。解剖・生理学を「基礎だから後回し」とせず、臨床問題と結びつけながら復習しておきましょう。

✨POINT5以降は、具体的な「疾患の学び方」について解説します。

【POINT 5】各種CBT対策教材を越える難度の問題が出ている
『医学教育モデル・コア・カリキュラム(コアカリ)』が「平成28年度版」から「令和4年度版」へ改訂されたことに伴い、疾患の取り上げられ方や意識すべき学習深度に変化が生じています。
以前の平成28年度版コアカリでは、各疾患に対する「学修目標」が詳細に設定されていました。

平成28年度コアカリ
例)内分泌代謝の副腎/副腎皮質・髄質疾患の場合

① Cushing症候群の病態、症候と診断を説明できる。

② アルドステロン過剰症、原発性アルドステロン症を概説できる。

③ 副腎不全(急性・慢性(Addison病))の病因、病態生理、症候、診断と治療を 説明できる。

④ 先天性副腎(皮質)過形成を概説できる。

これが令和4年度版になると、疾患が「基本」や「重要(●印)」といったカテゴリで整理される形となりました。

私は、疾患ごとの学習到達度を以下の3段階で捉えるようにしています。

「疾患の難易度に関する見解」

・レベル1:疾患の概要を説明できる(概説レベル)

・レベル2:疾患の病態、症候、診断基準を説明できる

・レベル3:疾患の病因から病態生理、症候、診断と治療まで一貫して説明できる

最近の試験傾向を分析すると、旧ガイドラインでは「レベル1」の理解度で十分とされていた疾患が「レベル2」で出題されたり、「レベル2」までだったものが「レベル3(とくに治療方針)」まで踏み込んで問われたりするケースが増えています

全体として「より深い理解」が要求されていると言えるでしょう。

学習の際は旧ガイドライン(平成28年度版)の目安も依然として有用ですが、深度の要求レベルが上がっている事実を念頭に置いてください。「病名を知っている」レベルで満足せず、重要疾患は病態発生から治療方針まで、ストーリーとして説明できるように仕上げておきましょう。

【POINT 6】ブロック6(4連問)は現在でも「レベル2・3」の疾患から出題傾向

【POINT 7】レベル2・3の疾患は、何も見ないで患者さんに説明できるレベルを目指す

私、Dr.川端からのアドバイスは以上です。

◆ 学習計画に迷ったら

以上、CBT試験の概要から対策までを解説しました。
自分だけで計画を立てるのが難しい方や、苦手分野の整理から相談したい方は、下記より詳細を確認してみてください。

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CBTが終わった後も、医学生はOSCE、臨床実習、マッチング、そして医師国家試験と多忙な日々が続きます。

最初の大きな関門であるCBTでつまずかないよう、今からしっかり対策をして、スムーズな合格を目指しましょう!

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