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コラム

《2025年度版》予備校メック流
医学生のためのオススメ勉強法はコレだ!
「第41回:医師国家試験における新作問題の対策と復習方法 ~前編~」

2025.09.19

医学生の皆さまこんにちは!
医師国家試験対策予備校メック大阪校のラーニングインストラクター(L.I)「L.I Nisshy」です!

9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
今回のコラムでは、新作問題の対策とその復習方法を前・後編に分けてお届けします。

教えてくれる先生は、メック個別指導や講座・補講講義を担当し、合格実績が抜群で予備校生からの信頼も厚い人気講師のDr.大原です。
コラム中「解いてみよう!」を選択すると【第117回医師国家試験】の例題が表示されます。
Dr.大原からのアドバイスを参考に、例題に取り組んでコツをつかんでみましょう。

Dr.大原

個別指導では低学年の進級試験、共用試験CBT、卒業試験、医師国家試験対策まで幅広く指導を行う。メック予備校の国試対策コースでは、病理・薬理・腫瘍についての基本的な知識の確認を行う「Orientation」と、各科目の重要疾患に対しての基礎知識を補う「Introduction」補講講義担当。
また、横断的な医師国家試験頻出知識を大幅に拡充し、必修独特の考え方が身につく「MEC必修講座 Part1・Part2」も担当。
生徒の弱点や補強すべきポイントを的確に見つけ、確実な成績向上へと導く指導に定評があり、生徒からの信頼が厚い。

第41回:医師国家試験における新作問題の対策と復習方法 ~前編~

私たちメックのL.I(ラーニングインストラクター)は、以下のような相談をよくいただきます。

「直近5年分の過去問を何周も演習したのに、模試で出題された新作問題は思うように得点につながらない」
「検査や治療の適切な対応を求められる問題が多くて、判断に迷ってしまう」

“弱点は新作問題(オリジナル問題)”といった声を多数いただくので、今回のコラムでは、Dr.大原がその対策法を紹介します。「新作問題は苦手」という意識を払拭していきましょう!

1. 新作問題が苦手な人がやりがちなこと

私が医学生の皆さんと個別指導で接してきた中で、新作問題に苦手意識がある方には共通点があることに気づきました。
苦手な人は共通して、
「患者さんを放置して国試的な有名キーワードを探しがち」なのです。
特に、正答率の高い問題を解くために必要な理解。これが不十分な学生ほど、問題文の年齢・性別、それに主訴・経過を無視して、最初に有名キーワードを探す傾向にあります。
前提として、“医師の思考フローは“症状から鑑別を挙げ、そして検査をオーダーする”というものですから、有名キーワードを探す解答方法はそれとは順番が真逆です。このやり方では、新作問題の対応力が伸びにくくなります。
新作問題が得意な方は、有名キーワードの登場を予想しながら、問題を読み進める習慣が自然と身についています。
有名キーワード暗記ももちろん重要ですが、意識したいのは、「主訴ごとの頻度が高い疾患と見逃せない疾患」「頻出疾患の典型的な受診エピソード」を大切にした勉強です。それが成績アップのポイントになります。
特に、「主訴ごとの頻度が高い疾患と見逃せない疾患」は、医師国家試験に受かってからも、医師として大切になるスキルです。早い段階で習得をオススメします。

解いてみよう!→ 117C50

Dr.大原の一言メモ

必ず記載されてきた“検査所見”がない有名な問題です。症状から鑑別して、必要な検査をオーダーするのも、医師の大切な仕事です

過去問を解いたみなさんのコメント

医学生Aさん

117C50では核抗体検査の結果がなくとも身体所見や血液検査などからSLEを予想しなければなりません。この問題は、外来段階で問診や身体診察から病気を類推する能力の必要性が問われているように感じました。

メック生Bさん

117C50には抗核抗体やお約束の症状などが見られず、やや正答率が落ちています。 しかし実臨床では、総合所見から疾患を疑って“自分で”抗体をオーダーする意識が必要だと思いました。

医学生Cさん

文面に散りばめられたヒントから疾患を類推していけるといいように思います。この問題には「国試を通して実臨床で活躍できるように」というメッセージが込められている気がします。

2. 新作問題の対策(一般問題・臨床問題)とは?

「過去問は難なく解けるのに、新作問題で誤答が増えて、思うように得点が伸びない」
そんな方への率直な対策方法についてアドバイスをお願いします。

そもそも、一般問題の新作問題は解答が難しいものが多いと考えていただきいと思います。
ですから、まずは誰もが学ぶ重要な知識を確実にストックしていき、少しでも正解率を上げることが王道の対策です。基本は、直近の過去問を周辺知識までくまなくチェックしておくことになります。基本をおさえていないと、知識が足りず手の打ちようがありません。
直近の過去問と同じ内容で翌年以降も出題される傾向にありますから、過去問をおさえることはやはり重要です。これは「新しい知識を前向きに、貪欲に学ぶ姿勢」を問うということかもしれません。
また、ある年には文中で記載されている所見や処置が、翌年以降は一般問題の選択肢になって再登場するパターンもあります。これは“臨床問題を実際のカルテのようにしっかりと読む習慣がついている人”が圧倒的に有利になります

解いてみよう! → 117F10(対比115E23)、117A4(対比114A33)

Dr.大原の一言メモ

過去問の演習が点数に直結することを体感してみてください

117F10

115E23

117A4

114A33

過去問を解いたみなさんのコメント

医学生Aさん

115E23を解いたときに「蓄尿症状とは何か」や「排尿障害」について勉強しておけば、117F10が問題なく解けると思います。

メック生Bさん

114A33の問題文中の「両側びまん性のすりガラス陰影」が117A4の正答に結びついています。また、選択肢cは全く同じ内容だと気づきました。

以上が「第41回:医師国家試験における新作問題の対策と復習方法 ~前編~」です。単に「正解もしくは不正解」を気にするだけの問題演習ではなく、直近の過去問に記載された問題文や周辺知識を学びながら演習することで、新作問題に対応できる地力が身についていきます。
時間がかかるかもしれませんが、何周も演習してみてください。

後編はこちら

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